日本画とは

「駅ピアノ、空港ピアノ」
NHK BS放送の番組か大好きです。

ピアノを弾く人の姿も音色も素敵ですが、それよりも側にいる人の様子を見ている事が楽しいです。

音にのって雰囲気に入り仲間のようになっている人、また側にいても、我、感せずの人達がいますよね。
それぞれ人はとても不思議とは思いませんか。

今 新型コロナウイルス感染の日々
お医者様医療関係の皆様に感謝を捧げ
私も自粛し終息をむかうことを祈るばかりです。

日本画の絵の具、紙のことは後日またいろいろお話しましょう。
この度はアニメのすばらしさについてお話します。

毎夜テレビでは魅力あるアニメが放映されています。まず、色彩のセンスが良く、大変大胆なところは日本画と同じだと思っています。
日本画絵の具の美しさだけでなく、描きたいものや人物などを私自身の心匠、心性、心証、心象を通して描いているからです。

皆様髙山寺の鳥獣人物戯画をご存知ですか。
うさぎ、カエル、ネコなどの動物が、いろいろなポーズで楽しそうに描かれていますね。その構図たるや、今でいうドローンを使って俯瞰し重ね合わせた方(さま)で描かれているのです。
アニメの世界でも、平らな奥行きではない構図を見かけるからです。
日本画の色もまた美しく、高松塚古墳の美しい色でもそうですが、日本には美しい色で現す方法も好まれ、日本名のついた色がたくさんあります。
私たちの時代、中学生で男子が紫色の靴下を着けるだけで、不良とか、遊び歩いているとか言われました。
今の若い方々は、黒が基調とはいえ、本当に色彩センスがバツグンです。そんな中で育っているせいか、アニメ業界の方々はその上を掴んでいる訳ですから、先日もびっくりする程バランスの良い色彩の組み合わせ、大胆な構図の作品に出合い、正直私はその美しさに見とれていました。また、日本画の卒業生が、アニメの世界に大変合っていることも感じています。

そうそう、絵巻物も日本画の世界にあり、中国より伝来したのですが日本風に変化し、四季の有る季節感で描かれたり、人の交流や物話がありで、まったくアニメや漫画につながっている訳です。
そう、時には目に見えないものまで描いている作品も日本画にはあり、それが余白にあたります。しかし私達は、余白の余は必要と書いての要白とも言っておりますが。

さあー、それではいったい日本画って何っていう疑問を抱くと思います。
この一枚だけで、自分の気持ちや人生や生から死まで、描きたいものを切り取り表すことです。
それがある意味、日本画の醍醐味で制作し続けているのです。
ブラッと上野博物館、国立近代美術館、山種美術館、公募展を主にしている都美術館、国立新美術館などに、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。